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住宅街の毒の沼地に沈んだ男【昔話シリーズ】

昔小学生だった頃、そしてまだ友達と遊んで居た頃。

よく近所の住宅街の友達の家に遊びに行って居たんですけど

住宅街っていい感じに入り組んでいて子供の恰好の遊び場なんですよね。

敷地内にガキが入ってきたら僕なら滅茶苦茶にムカつくんですけどそこにブチギレる家はあまりありませんでした。

そんで「ボール鬼」なる遊び(タッチの代わりにボールを当てる鬼ごっこ)をそこで良くしていたんですけど、ある日とんでもないものを見てしまったんですね。

図解をすると

 

ドブドブドブドブドブドブ

 家     家

 家     家    空地

 家     家

 家     家

道路道路道路道路道路道路

 

みたいな感じだったのですが、この右上の家とドブの間にウンコが大量に落ちてるんですね。

話を聞くとそこの家のDQN(絶妙に古いですね)母親が犬のフンを毎日ここに投げ捨てているようで、堆積した犬の糞でこんもりするほどになっていたんですよ。

完全にブッチギリでヤバイ家で、オカンもヤンキー言葉で常に切れている様な家だったのであまり近寄りたくはなかったのですが子供はうんこが大好きなので価値を見出してしまいました。

とりあえず便宜上そのウンコエリアを「毒の沼地」と名付けて呼ぶことにしました。

毒の沼地チャレンジと称してそのエリアの付近まで行く、とかしょうもないことをしていたのですがある日ボールが毒の沼地に落ちてしまったんですね。

ボールの持ち主であるKくんは大層落ち込んでいたんですけど、僕はKくんが落ち込んだ時の態度が滅茶苦茶嫌いでそこで少し揉めたんですね。

結局、「虫取り網で取ろう」ということになり前傾姿勢のKくんを僕が引っ張って支える、という作戦だったのですがまぁ大抵予想はつくと思います。

支えている最中にさっきのKくんの態度へのイライラが再燃して手を放してKくんを毒の沼地に落としたんですね。

Kくんは毒(糞)まみれになり、「あああああああ!!!!!もっ!!あああああ!!!」more!事態が呑み込めてはいるのだけれど、呑み込もうとしても吐き出すような感情になっていました。

大泣きしながら毒の沼地から戻ってきた毒まみれのKくんは、「最悪や!お前!なんで!あああああ!!!!!」と泣きながらボールはしっかり持っていたのが記憶に残っています。

そして毒を流すためKくんは風呂に入り、風呂から上がった後も怒っていて何故か全裸でちんこを引っ張りながら滅茶苦茶に僕に暴言を吐いてきて、これを僕は長年不思議に思っていたのですが、なんかちんこを触るのが癖の子供っているそうです。

僕は大人だけどちんちんしか触っていません。

結局その糞まみれのサッカーボールは無くなり、K君とは中学入学を境にあまり遊ばなくなり…

Kくんと高校卒業直後にご飯を食べに行く機会があったんですね。

それで他愛ない話をして帰った後も少し電話をしたのですが、昔神龍のフィギュアのヒゲを千切った事、毒の沼地に突き落とした事、プロレス技をかけた事、やられた方は全部覚えてるってのはマジの事で滅茶苦茶記憶にない事まで高校卒業のこのタイミングで言われて、かなり恨みを持っているようだったので、ここまで俺の事が嫌いなのによく飯誘ってきてくれたなぁと思いました。

ちなみに僕はKくんの事は全然嫌いじゃないし恨みは持ってて仕方ないと思いますし勉強を頑張っていい大学に入ったのを喜ばしく思います。

今も東京で頑張っているそうです。

Kくん、東京で頑張れよ!