雑の食

面白かった事気付いた事昔の事

そんな無理して食べなくても【昔話シリーズ】

昔、高校時代に同級生数人と当時最寄り駅近くにあったつけ麺屋に行ったときの話です。

所謂隠れた名店と言うヤツで表通りから2本裏に入った地味~な通りにあり、川の向かいにはラブホ街、そんな立地でした。

そこに行ったのは朧げな記憶の中では僕・M・S・Hの確か4人で、確かテスト最終日とかそんな日だったと思います。

 

まず店入り口の券売機で食券を買うんですけど、その店は学生証等を見せると学割でシメのおじやを無料にするか、大盛を無料にするか選べるんですね。

僕はシメの梅おじやが好きだったので梅おじやをセレクト。

そして特に何かあるわけでも無く大将に券を渡し、麺が来るのを待っていました。

 

またこれ何もなく普通に麺が届き、いざ実食。

ここのつけ麺はつけ汁の下に固形燃料があって温めながら食べれて常にアチアチで冷めることが無いんですね。

美味いなぁ、とパクパクしていると、同級生の一人Mが「ちょっと外で吸ってくる」とヤニカスムーヴをし始め、「食べてからでいいのでは…?」と思いつつも見送って僕たちは食事を続けました。

 

しかし余りにも遅い、そう思って外に出て「そろそろおじや来るし食べ終えな?」と伝えに行くと

M「ヴッ…アボロロロロ…ンッベ…」

店の前で盛大に嘔吐していました。何もそこで吐かんでも。

そんなにつけ麺が口に合わなかったのかな…と誘った張本人が僕なので少し凹みつつ、大丈夫?と声をかけると「吐いてた事言わんでね」と言われまぁ、別にいう事でもないしええけど…と店に戻りました。

僕はそれはそれ、これはこれと分けられるので吐しゃ物を見た後でもニッコニコでおじやを食べ、そして帰るぞ!と言った所で事件が起きました。

店の前の吐しゃ物を見つけたH君とS君が「え!なにこれ!来る前は無かったよ!」と騒ぎ立て始めたんですね。

僕は敢えてはぐらかすでもなく「うわ!なんだこれ!なんで店の前に…?」と便乗しましたが帰って白々しかったかも知れませんね。

そしてM君の顔をちらっと見ると、素知らぬ顔でスマホを弄っており「なんで店の前に…?」と改めて思いました。

 

なんで店の前に…?

 

 

 

 

 

※この店はもう無くなりました